HALOの影響!?–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと27日
新シーズンに向けて鼓動が高まる!!
(28日からつづく)
26日からバルセロナのカタルーニャ・サーキットで始まった合同テストで、本格的にHALOが使われ始めた。格好は慣れるとして、いろいろありそうだ。
◆つかめるので脱出には便利
低い着座位置から身体を持ち上げるのはそれなりに大変だ。狭いコクピットから出るときに、上方に“把手”があるととっても便利(笑)。乗るときは、いままで以上にバンザイ姿勢になる必要があるが、出るときには安全の見地から時間規制があるが、乗り込む時間は多少かかっても問題にはならない。
◆オールージュの視界は大丈夫か?
HALOを着けたマシンの写真を前から撮るとき、普通はドライバーの目が見える写真になるはずで、HALOがドライバーの視界を妨げている角度からの写真はめったにお目にかかれないだろう。
しかし、下りから昇り勾配にさしかかるコーナーのアプローチを考えると、ドライバーは斜め上を見ることになる。たとえば、かなり上目づかいになるはずのスパ-フランコルシャンのオールージュでの視界が若干心配。
◆撮影がローアングルからになる?!
ドライバーの目が見えるように考えると、写真もムービーも、今までより低い位置から撮らなければならなくなるか?
撮影角度が変わるとすると、まず問題になりそうなのが、ボディに貼られたステッカーの位置。ロゴは大きさだけでなく、写りやすい場所かどうかで料金が違うから、価格表は微妙にズレてくる可能性がある。
もうひとつの心配は、カメラマンやフォトグラファーの腰痛も増える。
と思ったが、改めてHALO装着マシンのコクピットからの視界を見ると、実際には、ピットなどでの至近距離からの撮影でなければ、かがみ込む必要はなさそうだ。
◆雨がバイザーにかからない?
HALOの上部に沿って、スリット状の“フィン”が着いているマシンもある。空気も流れを制御すると想像できるが、雨が降っても、水滴がバイザーに付かず、便利かも。しかし、その反対に、雨が降り出したことがわからず、突然の雨でスピンするマシン続出?
ヘイロー、形だけでなく、いろいろ話題含みで楽しい。
(24日につづく) ※日数計算に誤りがあったため、26日と25日は存在しません。
[STINGER]山口正己
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team