マクラーレンのドタバタ劇?!–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと24日
新シーズンに向けて鼓動が高まる!!
(27日からつづく) ※日数計算に誤りがあったため、26日と25日は存在しません。
バルセロナのカタルーニャ・サーキットのF1合同テスト2日目に、ヴァンドーン+マクラーレン・ルノーが1分20秒台のタイムを記録して3番手に食い込んだ。
テスト初日にアロンソのリヤタイヤが脱輪というおよそらしくないトラブルが発生していたが、午後には修復を終え、アロンソは「メディアが喜ぶ筋書きだった」とコメントする余裕を見せていた。そして2日目の3番手タイム。ルノー・パワーを得て、マクラーレンはいよいよホンモノかと思わせた。だが、実は。
ヴァンドーンが、トップのフェッテル+フェラーリから0.65秒落ちの1分20秒326を記録したタイヤは、他の誰も履いていないハイパーソフト、最も柔らかいコンパウンドだった。この段階の“速く見せるための柔らかいタイヤ作戦”は、トップチームとしては苦しい行動に見えた。
テストが制限される最近、そうした“奇策”は鳴りを潜めているが、以前は、スポンサー活動に積極的、もしくは余裕がない下位チームにとって、“奇策”はある意味常套手段。たとえば、車検のないテストなら、重量の軽いマシンで走ることも可能だ。
しかし、これは下位で苦しむ二流チームの足掻きであり、トップチームがやることではない。もし仮に、今回のマクラーレンがそうした狙いだったとしたら?
さらにテスト3日目、他のチームが“走っても意味がない”として走行しなかったウェットコンディションの中を、唯一連続周回を行なったのがアロンソ+マクラーレン・ルノー。準備不足を如実に証明した。
とはいえまだまだテストは2日を消化しただけ。3日目は雨に祟られて、先行きがますます見えなくなっている。
(23日につづく)
[STINGER]山口正己
Photo by McLaren/LAT Photographic