注目の新人たち—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと10日
新シーズンに向けて鼓動が高まる!!
(11日からつづく)
HALOとともにF1にデビューするのが、ウィリアムズのセルゲイ・シロトキン(ロシア)とザウバーのシャルル・ルクレール(モナコ)だ。
それぞれ、1995年8月27日、1997年10月16日生まれだから、22歳と20歳。シロトキンの名前はかなり前から聞こえていたので、それなりの年齢かと思いきや、案外若い。そもそも、その昔から、”23歳まで”といわれているトップドライバーのF1デビュー年齢からすると、そこにはまっているのはまぁ、当たり前か。
シロトキンは、フォーミュラ・アバルトでレースを始め、AUTO GPやルノー3.5、GP2やF2のF1直下カテゴリーで頭角を表したが、実は、ロシアのファンド国家基金、航空技術研究所という強烈な国レベルの支援を受ける変わり種。いわばオリンピック強化選手のような恵まれた環境で経験を積んだ背景を持っている。
一方のシャルル・ルクレールは、モナコ生まれという生い立ちや、その顔だちから、純粋培養を感じさせる。鍛え上げたシロトキンに対して、天然自然のドライビングのうまさと一歩も引かない勇猛果敢なレーススタイルは、GP3や去年のF2の乗っていきなりチャンピオンという活躍が証明している。
ウィリアムズに乗る叩き上げと、ザウバーの純粋培養というまったく正反対の新人。マシンのポテンシャルではシロトキンの方が一歩リードしているが、二人の活躍も今シーズンの注目のひとつに間違いない。
STINGER 山口正己
photo by WILLIAMS F1 TEAM / Sauber Motorsport AG