今は仲良し—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと7日
新シーズンに向けて秒読みが始まった!!
(8日からつづく)
六本木にトロロッソ・ホンダが降臨した。3月17日の午後3時、トロロッソのフランツ・トスト代表以下、ドライバーやホンダの首脳陣が六本木アリーナに集結、次週に迫った開幕戦に向けての『壮行会』は、盛大に盛り上がったが、二人のドライバーが素晴らしく仲良しであることが印象的だった。
しかし、和やかなのは今のうち。戦いの世界では、最大のライバルはチームメイトでもある。同じマシンに乗っていれば、どちらが速いかが、他チームのライバルよりさらに明確になるからだ。チームのマシンが好調であればあるほど、それが顕著になることは、古くは、”セナvsプロスト”、最近でいえばピンクのフォースインディアの二人”ペレスvsオコン”が証明している。
彼らがF1ドライバーの例に漏れず負けず嫌いであるという片鱗が、この日に、ちらりと見える場面があった。質疑応答の中で、ハートリーに対して、”去年ルマンに勝っているので、今年モナコで勝てば、アロンソより先に現役の中で唯一のルマンとモナコのウィナーになるけれど?”という質問に、ハートレイがテレながら、「まだ早いと思います、でもいつかは」と答えている途中でガスリーが割り込んで、「順番としては、ボクが勝ってからキミという順番だ」と軽いジャブ。会場はドッと沸いた。
トロロッソ・ホンダの信頼性が高ければ高いほど、二人の”先陣争い”は激しくなるはずだが、とりあえずそうなるのは、優勝争いの場面までお預け。セナvsプロ対決のレベルになるのはもう少し先の”楽しみ”として、ちょっとドキドキしながら美しいブルーのマシンの戦況を見守りたい。
STINGER 山口正己
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