マクラーレンのスポンサー—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと6日
新シーズンに向けて秒読みが始まった!!
(7日からつづく)
話題のHALOが、早速商品化されるらしい。もちろん、商標権が厳格なF1GPなので、パテントはきっちり守られる。そう、マクラーレンが、HALOを模したサンダルの発売を許可した、というお話。
もちろん、イギリス人お得意のウィットが富んだストーリーではあるけれど、気になるのは、マクラーレンがこれまで築いてきたブランド戦略から外れていることだ。ストフェル・ヴァンドーンのヘルメットに、ケンタッキー・インドネシアのロゴが入った時にも、同じような違和感を感じた。フェルナンド・アロンソのKimoaも同じ。
マクラーレンがこれまで、スポンサーをパートナーと呼び、グローバル企業だけをパートナーに認定し、ジョイントしてきた。モービル、ヒューゴBOSS、TEGホイヤー、そして日本のヤマザキ・マザックやKENWOODだ。すべてグローバルに事業を展開する企業。パートナーとお互いにイメージアップを図ることがマクラーレンの方針だった。
Kimoaは、アロンソが創った会社だ。残念ながらいまのところグローバル企業とはいえない。アロンソのヘルメットやレーシングスーツだけでなく、今年を戦うMCL33にもロゴが見える。
マクラーレンとの契約には、ダウンした契約金を補てんする役目もあったようだが、これまでのマクラーレンでは考えられないパートナーということになる。ザク・ブラウンの手法といえばそれまでだが、Kimoaはサーフ・ファッションで、F1のイメージとつなげるのは簡単ではない。ましてや、サンダル。
余計なお世話と思いつつ、2013年以降、冠企業がないままのマクラーレンに、救世主は現れるのだろうか心配になる。サンダルはほしいけれど。
STINGER 山口正己
photo by Photo by McLaren