さて、繰り返されるのか、開幕戦の流れ
2018F1GP第2戦バーレーンGPが始まる。
開幕戦では、ハミルトン+メルセデスが予想通りポールポジションを奪ったものの、レースに勝ったのはフェッテル+フェラーリだった。
中断のバトルを含め、もちろん気になるトロロッソ・ホンダも、開幕戦で見えた”流れ”は継続されるのか、それとも?
◆メルセデスvsフェラーリ
メルセデスがポールポジションを取ったが、フェラーリが僅差で続いた。メルセデスの片割れのバリテリ・ボッタスが予選のクラッシュで後方からスタート、フェラーリ2台にたいして1台で戦うことになったルイス・ハミルトンが、バーチャル・セーフティ・カーのタイミングでセバスチャン・フェッテルに前に出られた。
しかし、去年までならゴールまでにハミルトン+メルセデスはトップを取り返したかもしれないが、今年は様子が違う。
◆マクラーレンの好調
テストで、壊れまくりマクラーレン。すべて解決した、と大見得を切っていたが、事実、レースでは2台とも磐石。フェルナンド・アロンソがボッタスを欠いた3強に続く5位、ストフェル・ヴァンドーンも9位とダブル入賞した。
ガラスのマクラーレンでも、時々音がするカスタネットでもなく、ビッグチームはテストの不安を払拭して開幕戦を走りきった。
◆ハースの実力は?
予選で6位、7位と注目を集めたけれど、レースでは良いところなく終わったのがケヴィン・マグヌッセンとロマン・グロジャンのハース。
しかし、小松エンジニアの、「速さはある。問題は完走できるかどうかです」という予測通りの結末だった。しかし、不運も重なった。間違いないのは、中団の台風の目がハースである、ということ。
◆トロロッソ・ホンダの低迷
テストで絶好調。スピードは若干足りなそうでも、信頼性は完璧、という予想を裏切って、ブレンドン・ハートレイは序盤でタイヤに大きなフラットスポットを作り、ピエール・ガスリーは予選でコースオフし、挙げ句はパワーユニットにトラブル発生。
帰り新参の田辺豊治テクニカルダイレクターは、「期待を裏切って大変申し訳ない」と詫びたが、「取り返せるよう、全力で対応します」とリベンジも誓った。
もしかすると、テストでうまくいったのは偶然? もしくは、全体のペースが遅かったから? いろいろな意見があるけれど、さて実際には?
STINGER 山口正己
photo by STINGER、MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team