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テストと本番のタイムからトロロッソ・ホンダの力を見る

実力やいかに?!

バルセロナF1合同テストでは、フェラーリが速く、トロロッソ・ホンダは信頼性が高い。マクラーレンは速いが壊れる、という見立てができた。フェラーリの速さは開幕戦で証明されたが、マクラーレンとトロロッソ・ホンダは、逆の結果だった。

ところで、それぞれのテストのタイムを、去年、同じコースで行なわれたスペインGPの予選と比べると、トロロッソ・ホンダに厳しい現実が見え隠れしていた。

都合8日間行なわれたバルセロナF1合同テスト最終日。トロロッソ・ホンダのブレンダン・ハートレイは、7番手の1分18秒948を記録した。

もちろん、各チームそれぞれプログラムがことなるのでタイム比較は意味がないともいえる。そもそも1回のタイムで総てを推し量るのは気が引ける。しかし、逆に大方のポテンシャルを窺い知ることができるのも確かだ。

ブレンダン・ハートレイのタイムは、同じホンダのパワーユニットを搭載したマクラーレン・ホンダのアロンソが、昨年のスペインGPで記録した1分21秒048を大きく上回っていた。だが、他の進化との比較で見ると、この2.1秒差は、胸を張れる差ではなかったのだ。

去年のスペインGPの予選から、最も大きく飛躍したのは、フェルナンド・アロンソだった。昨年のスペインGP予選では、三強に次ぐ7番手のタイムだったのだが、今年のマクラーレン・ルノーのタイムは、1分17秒台に入り、その差は3.264秒にもなっていた。ホンダからルノーへの交換で、これだけタイムが上がっているともいえる進化だ。

一方、ルノーからホンダに換えたトロロッソのタイムは、昨年のスペインでカロルス・サインツが記録した1分21秒371から、ブレンダン・ハートレイの1分18秒948に短縮されたが、その差は2.1秒。アロンソの進化には遠く及ばない。

もうひとつ、トロロッソ・ホンダがトラブルフリーで信頼性が高いと判断できたのは、全体のペースが遅かったからということもいえるかもしれない。最終日にハートレイのマシンにトラブルの兆候が見えたのは、もしかするとペースを上げたところで、問題が頭えもたげたから?

開幕戦のオーストラリアGPのコースは、かなり特殊で、なかなか真の実力は投影されなかった、という見方もできる。いずれにせよ、今日から始まるバーレーンGPで、トロロッソ・ホンダがどの位置にいるのかが、別の角度で見えてくるはずだ。

金曜日のフリー走行1は、現地14時(日本時間21時)から始まる。予選と決勝は夕暮れ時に行なわれるので、実力は図れないが、まずはきちんと走るかどうか。各チームの出方を観察してみたい。

STINGER 山口正己
photo by STINGER

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