『上出来』。トロロッソ・ホンダ、バーレーンGP初日
F1GP第2戦バーレーンGPの初日を終えたトロロッソ・ホンダは、開幕戦のレース後とは打って変わった明るいムードに包まれていた。
ピエール・ガスリーが、フリー走行1を7番手、フリー走行2を8番手でまとめた。周回数も全チーム中の最多に震いする走り込みをこなし、
「非常に生産的な一日だった。最初のラップからマシンの調子がいいと感じた。マシンの感触は非常にポジティブ。明日もこの調子をキープしたい」
とコメントした。
しかし、ガスリーと異なる開幕戦と同じ古い空力セットで臨んだブレンダン・ハートレーは、周回数こそこなしたが、タイムは振るわずだったが、
「チームにとって、とても実りある一日となった。ピエールと異なるセットアップで走行し、有効なデータを集められた。目立つタイムは記録できなかったけれど、ロングランでの重要なデータを収集することができた。メルボルンと比べて、明らかに競争力は上がっていると思うので、明日の予選も期待できると思う」と前向き。
田辺豊治テクニカルディレクターも、
「バーレーンでは、トワイライトのレースのなで、PUにとって熱の問題はあまり大きくない。通常の金曜のプログラムを行い、順調にセッティングを煮詰めることができ、チームにとっては悪くない一日だったと感じている」と合格点。
また、ジョナサン・エドルズ・チーフ・エンジニアは、「今日はなかなかいいスタートを切れた」と前置きして、
「ピエールのマシンに新しいエアロパッケージを導入し、ブレンドンは前戦と同じセットアップで走行したが、両者の違いは明らか。新しいコンポーネントがよく機能することが分かってよかった。ファエンツァとビスターのトロロッソの拠点で、気の遠くなるような作業のたまものだ。我々の方向性は間違っていないと思うので、明日の予選でもいい結果を残せることを期待している」と前向き。
また、土曜日には、初日にガスリーが効果を確認した新たな空力パッケージをハートレーにも投入する手筈で、より高いパフォーマンスが期待されている。
エドルズ・チーフ・エンジニアは、「もう一つポジティブだったのは、ロングランにおけるタイヤ性能の低下がほかのチームよりも少なかった」とも明かした。
[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO