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◆シリーズ・バーチャルセーフティ・カー◆その2・レッドブル・ホンダの可能性

ホンダがレッドブルのエンジン・サプライヤーになる日も近い?

記録だけでなく、記憶に残すために:その2・レッドブル・ホンダの可能性

バーレーンGPの予選でピエール・ガスリーが5番グリッドに決まったのを受け、ダニエル・リカルドが、お祝いのコメントを届けました。若干複雑なシチュエーション。

来年の“レッドブル・ホンダ”に向けての社交辞令も含めて、本家レッドブルのリカルドが、弟分のトロロッソを祝福するのは当然といえば当然。でも、リカルドの立場を考えると、彼が微妙なポジションにいるからです。

その翌日のレースでピエール・ガスリーは4位に食い込んでさらにお株を上げ、翌年、レッドブルに昇格するのではないか、という声も聞かれました。そうなると、誰がはじき出されるかといえば、若いマックス・フェルスタッペンではなく、ダニエル・リカルドでしょう。

レース後に、トロロッソのピットをヘルムート・マルコ博士が祝福に訪れたのも、単に弟分のチームというだけでなく、“ホンダへの表敬訪問”と取れて、2019年のレッドブル・ホンダの可能性が高くなっていることを感じさせました。

そもそも、昨年秋、日程的には定かではないけれど、ヘルムート・マルコ博士は、ホンダの開発拠点のサクラを訪れ、将来のパワーユニット・サプライヤーのポテンシャルを視察しているのです。

ところで、去年の8月、ザウバーは、いったん契約をしたはずのホンダとのジョイントを破棄しました。その後、ザウバーがアルファロメオのプロモーションを引き受けて、『アルファロメオ・ザウバー・フェラーリ』という名称になることが発覚したことで、ホンダとの契約破棄は、フェラーリの差し金ではないかとの憶測が出ました。多分それは正しい噂だけれど、その後トロロッソと組んだホンダが、バーレーンGPで活躍したことを考えると、ザウバーではなくてよかったと言っていい?

フェラーリは、ホンダの行く手を邪魔したように見えながら、実は結果として後押ししたことになる?

ちなみに、バーレーンGPでダニエル・リカルドは、ルノー・パワーユニットのトラブルでレース序盤にリタイアを喫しました。マルコ博士のルノーへの不信感は高まったはずです。

要するに、2019年のレッドブル・ホンダの実現性は限りなく高くなった、ということですが、そうなると、次の段階に夢想は飛躍します。

ダニエル・リカルドの代わりにピエール・ガスリーがレッドブルに移籍するなら、トロロッソのシートがひとつ空席になる。そこに座るのは、ホンダが推挙する日本人になる、というわけです。

しかし、バーレーンGPのダブルヘッダーで行なわれたF2にデビューした福住仁嶺と牧野任祐は下位に沈んで、そのシートを獲得できるものではありませんでした。今後、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの活躍と同様に、F1のサポートイベントとして行なわれるF2の二人の日本人にも注意しておかねばなりません。

そしてもうひとつ、4月22日に開幕するスーパー・フォーミュラにデビューする松下信治にも焦点を当てておくべきかもしれません。

いずれにしても間違いないのは、今年のF1が面白くなっていることと、それはF1だけでなく、日本のレース界にも波及して、全体が面白くなりそう、ということです。心してF1を楽しみたいですね。

[STINGER]山口正己
Photo by Aston Martin Red Bull Racing

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