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ガスリーの正体–スーパー・フォーミュラで見せた完璧な能力

スーパー・フォーミュラでは、無限のスタッフ全員が才能を評価していた。

バーレーンGPで見事4位に食い込んだピエール・ガスリー。スーパー・フォーミュラで無限のアドバイザーとしてガスリーに接した岡田秀樹さんは、「今までみたことがないトータルパフォーマンス別格のドライバーです」と太鼓判だ。

岡田さんは、日本人初のマールボロ・ドライバーとしてグループCカーや、スーパー・フォーミュラの前身のF3000で活躍したレジェンド。Cカーでは、メルセデスのワークスドライバーも務め、緻密な理論には定評があるが、そのレジェンドが、「スタートは上手い、ドライビングの感性が優れている、状況判断力の高さ、ハンドリングが変化してもタイムを落とさない。すべてが完璧です」とべた褒めした。ピエール・ガスリーがいかに優れているかを知っていたから、バーレーンGPの4位も、“あ、やっぱりやったか”、という当然の受け止めだったという。

レースに取り組む姿勢は常に全力投球だ。

「速さはクルマによるところも多いけれど、アウトラップの速さとか、人が観ていないようなところを含めて文句の着けようがなかったですね」

「たとえば、スタートのクラッチミートひとつとっても、リヤタイヤをどれくらい温めておけばいいかを考えてウォームアップしている。スーパー・フォーミュラでスタートを失敗したことが一度もなかったです」

「スーパー・フォーミュラで、初めてのエンジン、初めてのタイヤを経験しました。最初はタイヤを理解するのにやや戸惑ったけれど、それをマスターしてからは、プッシュするときの集中力からなにから、こちらからいうことはひとつもなかったです。とにかく完璧」

「どちらかというとアラン・プロストっぽいかも。カリスマ的に速いとか、飛び抜けたスピードはないけれど、総合力がずば抜けている。クルマへの要求も、端的で、エンジニアもやりやすいと思います」

「オーバーステアだ、いとうのでエンジニアが修正すると今度はアンダーだ、といったり、そういう迷いが全然ない。スーパー・フォーミュラでは、全戦Q3に行ってますが、マシンの状況がよかろうが悪かろうが、2列目から4列目には入っていて、それでスタートが上手いからレースで結果も残る。無限の連中みんなで、“早くF1に行けよ”、と言ってましたから、これからも、活躍を楽しみにしています」

スーパー・フォーミュラ出身のピエールの活躍がますます楽しみになった。

[STINGER]山口正己

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