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シリーズ・バーチャルセーフティ・カー :その12・ホンダが気付かなかった2輪と4輪の違い

記録だけでなく、記憶に残すために

ホンダは1964年にF1GPに挑戦を開始しました。『第一期ホンダF1』 の始まり、日本のモーターレーシングの新たな幕開けです。

ところが、2輪で世界各地のサーキットを転戦することに慣れ、すでに何度も優勝していたホンダのスタッフも、1964年にF1GPに参加したとき、4輪と2輪の違いに気がつかなかったのでした。

2輪の場合、タイヤが2つしかないけれど4輪は4つある。当たり前のことですが、上から見ると、2輪が『線』であるのに対して、4輪は4つのタイヤで囲まれた『箱』の形をしている。実はここが2輪と4輪の大きな違いなのです。

1961年のRC144。2輪は両側から作業ができるが、“箱の中にパーツが存在する”4輪は整備性を別次元で考える必要がある。

2輪のマシンを整備する場合、『線』の左右から比較的楽に作業ができるから、整備性が問題になることがあまりない。けれど4輪は違います。箱の中のエンシジンやサスペンションが相手。さらにそのエンジンにしてもギヤボックスにしても2輪に比べて大きく重く、作業をますますやりにくくしています。

F1GPは世界各国のサーキットを巡って戦います。サーキットの性格はそれぞれ違い、当然、天候も千差万別。となれば、サーキットにあわせるセッティングが必要になり、だから整備性の良さは優れたF1マシンの必須条件なのです。

今では、コンピューター解析が発達して、データを駆使して事前にセッティングを決めておくことができるけれど、1964年当時は、通信機能もほとんどない。そもそもデビューしたばかりのホンダにはデータもノーハウもない。ということで、ギヤレシオの交換だけでも大作業だったのです。

ホンダは、第一期時代に、挑戦することで多くを学んだ。

4つのタイヤに囲まれた箱の中からギヤ比変更でギヤボックスを開けるために、せっかくセッティングしたサスペンションを外してエンジンを降ろさなければならなかったのです。

サーキットを転戦するという基本中の基本のことを知らずに設計されたのが、ホンダ初代のRA271で、ホンダはたくさんのことを学んだのでした。

[STINGER]山口正己
Photo by Honda

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