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唯一、アップデイトを投入していないハース躍進の理由

洗練されたハースのピットガレージ。

スペインGPで、ケビン・マグヌッセンとロメイン・グロジャンのハースF1が大暴れしている。

暴れているとい言っても、ケビン・マグヌッセンが誰かの邪魔をしたとか、ロメイン・グロジャンがコースアウトしたとか、という話ではなく、ひたすらスピードを見せている、という意味だ。F1GP第5戦スペインGPでは、フリー走行から上位のタイムを記録して、予選では2台そろってQ3に進出、マグヌッセンが7番手、グロジャンが10番手のグリッドを奪った。

予算規模やスタッフの数からいえば最も小さなチームと言えるハースは、今回、ヨーロッパラウンド初戦のスペインGPは、多くのチームが大きなアップデイトを投入したマシンを持ち込んだのに対して、変更なし。にも関わらず活躍できたのはなぜかといえば、“安定”がその答えだ。アップデイトは、大きくなればなるほど、進化が期待できる反面、こなれるまでに時間がかかる。

ホンダの田辺テクニカルディレクターと語る小松エンジニア(右)。

『エンジニアリング』という言葉があるが、これは、マシンを開発したりセッティングしたりするハードだけの話に留まらない。『チーム・エンジニアリング』や、『ドライバー・エンジニアリング』という言葉も存在する。ドライバー・エンジニアリングは、ドライバーを叱咤激励して力をうまく引き出すこと。チームエンジニアリングは、決められた予算の中で、シーズンを通してその予算の配分を考えたり、まさしくアップデイトのタイミングを図ったりして効率よく運営する作業だ。

いうまでもなく、ハースのその部分を担当するのが小松礼雄チーフエンジニアだ。昨年の秋口に、「今シーズンの開発は辞めて来年の開発に集中する」と決めたのも小松エンジニアだった。そのおかげで、シーズン開幕からハースはいい滑り出しを見せていた。

他チームがアップデイトを使い切るまでのある意味での混乱の間に、ポイントを稼いでおく、というのが小松エンジニアの狙いではないか、と読める。ここで成績をあげておけば、チームの士気も高くなり、それはチームエンジニアリングとして重要な要素になる。

シーズンが進んだときに、この方向がどうでるのか、夏ごろの各チームの力関係がどうなっているか、楽しみにしておきたい。

[STINGER]山口正己
Photos by [STINGER]、Haas F1 Team

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