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リカルドの完璧な週末–2018F1GP第3戦モナコGP決勝

伝統のモナコGPは、記憶に残るレースになった。優勝はポールポジションからスタートしたレッドブルのダニエル・リカルドだったが、レース序盤にギヤボックスにトラブルを抱えたままで逃げきる我慢のレースだった。

リカルドは、ライバルにギヤボックス・トラブルが伝わらないように、「パワーがない」と無線でピットに伝え、トラブルはパワーユニットと思われていたが、いずれにしてもその手負いの状況で、背後にピタリとフェラーリのセバスチャン・フェッテルに着かれたまま、78周レースの50周近くを走り切った。

狭いモナコは、抜けないことで有名。ギヤボックス・トラブルでスピードが鈍っていれば、他のコースだったら抜かれる可能性が高かったが、それでもトラブルを抱えたまま、50周近くを走る苦悩を乗り越えたダニエル・リカルドは、ゴール後に目頭を押さえ、ロイヤルボックスでも太閤にシャンパンを薦める礼講も許された。

トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが7番手に食い込んだが、ブレンドン・ハートレーは、散々なモナコだった。スタート直後に他車と接触、レース終盤には、ピットロードのスピード違反で5秒ペナルティを受けていたが、最後は、ゴールまで僅かになったところで、ブレーキが壊れたシャルル・ルクレールのザウバーにトンネル出口のシケインへのアプローチで追突されてレースを終えた。

この接触事故を除けば、リタイアはマクラーレンのフェルナンド・アロンソのみ。マシントラブルがなく、アクシデントが少ない珍しいモナコGPになった。

◆2018F1GP第6戦モナコGP結果
1. リカルド+レッドブル
2. フェッテル+フェラーリ
3. ハミルトン+メルセデス
4. ライコネン+フェラーリ
5. ボッタス+メルセデス
6. オコン+フォースインディア
7. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
8. フルケンベルグ+ルノー
9. フェルスタッペン+レッドブル
10. サインツ+ルノー
11. エリクソン+ザウバー
12. ペレス+フォースインディア
13. マグヌッセン+ハース
14. ヴァンドーン+マクラーレン
15. グロジャン+ハース
16. シロトキン+ウィリアムズ
17. ストロール+ウィリアムズ
—-以下、リタイア
ルクレール+ザウバー
ハートレー+トロロッソ・ホンダ
アロンソ+マクラーレン

[STINGER]山口正己
Photo by Aston Martin Red Bull Racing

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