アロンソ、木曜日F1会見で2019年を明言せず
10年ぶりのフランスGP、28年ぶりの名舞台ポールリカール・サーキットの闘いを前にした木曜日、恒例のFIA会見に、3人のフランス出身の若者(ロメイン・グロジャン/エスティバン・オコン/ピエール・ガスリー)と登壇したフェルナンド・アロンソは、ルマン24時間の優勝で王手がかかったトリプルクラウンについて訊かれ、まじめな表情でコメントした。
「長年の夢だったルマンに勝ってとても嬉しい。トリプルクラウンが大きく近づいたと思う。去年のインディ500もとても有意義だった」
「モナコとインディ500とルマン24時間を比べるのは難しい。どのレースも年に1回で、ドライバーパレードやパーティなど、それぞれ工夫を凝らして週末の組み立てを行なっていて、どれも素晴しいがそれぞれ雰囲気が違うので比較はできない」
「モナコは、いいクルマといい体制があって予選で頑張れば99%勝てると思うが、ルマンは、夜間には別の集中が必要だ」
モナコとルマンの優勝を手に入れて残るはインディ500。去年の挑戦で、レース中までかかると思っていたオーバルコースの経験の枡目を、予選前に総て埋められたと言っていたアロンソ。勝利のために、2019年はインディカー・シリーズに移籍するのではないかとの噂もあるが、それについては、「それを語るのはまだ早いと思う」と、明言しなかった。
一方、レッドブルとホンダのジョイントに対してどう思うかと訊かれ、「去年はいまの時点で0点だったけれど、ルノーに換えた今年は7点取れているので満足している」と、顔色を変えずに、コメントした。
[STINGER]山口正己
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