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シリーズVSC :その36・ハミルトンvsフェッテル、譲れない理由

他愛ないことにこそ、面白さが潜んでいる?!

フランスGPでルイス・ハミルトンがセバスチャン・フェッテルからポイントリーダーの座を取り返した。新調したパワーユニットでポテンシャルを上げたハミルトンが優位に立ったかもしれない。

しかし、フェッテル+フェラーリは、スタートでボッタス+メルセデスとの接触がなければ、逆転されずに済んだ可能性が高い。フランスGPで、ハミルトンが優勝の25ポイントを加算したのに対して、フェッテルは5位で10点止まり。この1戦だけで15点差だが、フランスGP終了時点の二人の差は14点だった。

要するに、今後も二人のチャンピオン争いは激化の一途をたどるはず、ということだが、単に今年のタイトルだけでなく、二人が引けない理由がある。チャンピオンの回数を、どちらが先に『5』にするかがかかっているからだ。

言わずと知れたミハエル・シューマッハの7回が史上最多のワールドチャンピオン獲得数。2位はファン・マニュエル・ファンジオの5回、そして4回が、アラン・プロストと、フェッテル、ハミルトン。どちらが先に歴代3位タイを抜け出して、ファンジオに並ぶ歴代2位タイに並ぶかがかかっている。

◆ワールドチャンピオン獲得回数と獲得マシン
1. M.シューマッハ 7回(ベネトン/フェラーリ)
2. J-M.ファンジオ 5回(アルファロメオ/マセラティ/フェラーリ)
3. A.プロスト 4回(マクラーレン/ウィリアムズ)
3. S.フェッテル 4回(レッドブル)
3. L.ハミルトン 4回(マクラーレン/メルセデス)
6. N.ピケ 3回(ブラバム/ウィリアムズ)
6. N.ラウダ 3回(フェラーリ/マクラーレン)
6. J.ブラバム 3回(クーパー/ブラバム)
6. J.スチュワート 3回(マトラ/ティレル)
6. A.セナ 3回(マクラーレン)

もうひとつ、フェッテルの4回は、レッドブルだけのタイトル。複数回数のタイトル獲得者には、もう一つの“尺度”がある。それは、異なるチームでタイトルを獲得してこそホンモノという見方。ルイス・ハミルトンは、マクラーレンとメルセデスで戴冠しているが、セバスチャン・フェッテルは、4回ともレッドブル。今年フェラーリのに乗るフェッテルが5回目を目指したい理由は、そこにもあるかもしれない。

フェルナンド・アロンソがモナコ、ルマン、インディ500のトリプルクラウンを目指すように、セバスチャン・フェッテルは、5回目もだが、フェラーリでのタイトル獲得こそを熱望している。

[STINGER]山口正己
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team

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