F1イギリスGP初日トピックス
◆3連戦の締めくくりとなるイギリスGPは、好天で午後には気温26度、路面温度51度と、シルバーストンとしては暑い1日となった。
◆午前中のフリー走行1では、メルセデスが1-2を独占したが、午後のフリー走行2では、セバスチャン・フェッテルのフェラーリが最速タイムを記録してメルセデスの機先を制した。
◆午前中のフリー走行1で、7番手タイムを記録したロメイン・グロジャンのハースが、高速コーナーでスピン、クラッシュ。アクセル全開で通過する高速コーナーだが、いつもならDRSを手動で閉じてダウンフォースを増やすところを、その操作がなかったか、ダウンフォース不足でコースを外れた。前戦のオーストリアGPで4位の殊勲を飾ったロメイン・グロジャンは、三強に次ぐタイムで期待されたが、修復に時間がかかってフリー走行2を走れなかった。
◆フリー走行2で注目を集めたのは、体制変更で揺れるマクラーレンのフェルナンド・アロンソ。フリー走行1の大半をピットで過ごしたアロンソだったが、下位に沈んでいたフリー走行2中盤、一気にタイムを短縮して、三強に次ぐ6番手のタイムを記録。エリック・ブーリエに代わって、ピットウォールのコントロールブースに座ったジル・ド・フェランを喜ばせた。
◆シャルル・ルクレールがここでも才能を見せつけた。順調に初日をこなし、10番手でフリー走行2を締めくくり、パドックで来年のフェラーリ入りが確実との噂をさらに加速した。
◆三強の一角、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、フリー走行1終盤にギヤボックストラブルに見舞われ、その修復を終えてフリー走行2を走り始めた周にコースオフ、マシンをバリアにぶつけて走行を終了した。
◆会場のシルバーストン・サーキットは、路面を再舗装し、変化が注目されたが、新舗装にもかかわらずスムーズではなくバンピーで、跳ねるマシンでコントロールを失ってコースを外れるマシンが続出した。
◆トロロッソ・ホンダは、フリー走行2の終盤まで2台が最下位にいたが、ピエール・ガスリーが13番手にポジションを上げたところでパワーユニットにトラブルが発生、マシンをコースサイドに停めた。チームメイトのブレンドン・ハートレーは、36周と、最多ラップを周回したが、最下位で初日を締めくくった。
◆明日は、11時(日本時間19時)からのフリー走行3の後に予選が行なわれる。
◆2018F1GP第10戦イギリスGPフリー走行2結果
1. フェッテル+フェラーリ 1分27秒552
2. ハミルトン+メルセデス
3. ボッタス+メルセデス
—-以上、1分27秒台
4. ライコネン+フェラーリ
5. リカルド+レッドブル
—-以上、1分28秒台
6. アロンソ+マクラーレン
7. フルケンベルグ+ルノー
8. オコン+フォースインディア
9. ペレス+フォースインディア
10. ルクレール+ザウバー
11. サインツ+ルノー
12. マグヌッセン+ハース
13. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
—-以上、1分29秒台
14. エリクソン+ザウバー
15. ストロール+ウィリアムズ
16. シロトキン+ウィリアムズ
17. ヴァンドーン+マクラーレン
18. ハートレー+トロロッソ
—-以下、ノータイム
フェルスタッペン+レッドブル
グロジャン+ハース
[STINGER]山口正己
Photo by PIRELLI