試練のハートレー-–F1イギリスGPハイライト
高速シルバーストンのF1イギリスGPで、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは厳しい週末を過ごすことになった。
フリー走行3の高速コーナーアプローチで、フロントサスペンションが突然破壊して、際どいクラッシュ。怪我はなくF1の安全性がここでも証明されたが、マシンの修復作業で予選を走れず、夜を徹してモノコックを交換してピットからスタートすることになった。
クラッシュの影響を確認するためにパワーユニットも交換、PUは日本のHRD Sakuraへ送られ、分解チェックが行なわれる手筈になったが、ハートレーの不運は終わらなかった。
決勝レースに向けて、グリッドに向かう途中で異常が確認され、レースまでに修復を試みたが修復ならず。昨晩行ったPUの組み付け作業で不具合があったことが確認され、リタイアせざるを得なかった。
「運や迷信はあまり信じていないけれど、ここ数週間を振り返ると、ツイていなかったとしか言いようがありません。FP3でのサスペンションの不具合に始まり、今日もレースが始まる前からテクニカル面でのトラブルが発生してしまい非常に残念ですが、リセットボタンを押して数日間の休暇を楽しみ、また次のレースに向けて準備を始めていきます。エンジニアたちが一生懸命、作業に取り組んでくれることは分かっているので、ホッケンハイムで僕たちの最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、努力します」
【STINGER】
photo by Honda