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ドイツGPはホンダF1ゆかりのGP

50年前のピットサインは、なんとも牧歌的。

今日から2018F1GP第11戦ドイツGPが始まる。21戦の折り返し点として復活したドイツGPは、セバスチャン・フェッテルの母国として注目を集めているが、ドイツと言えば、ホンダF1レーシングとって、縁の深いグランプリだ。真っ先に浮かぶのは、1964年8月2日決勝のドイツGP、第一期ホンダF1のデビュー戦。

会場は、2018年のドイツGPが行なわれるホッケンハイムではなく、1周22kmのニュルブルクリンク。デビューの舞台としては、最もふさわしくない難攻不落のコースだった。

ホンダは、ロータス・チームのエンジン・サプライヤーとしてF1GPにデビューする予定だったが、1月に、すでにダミーエンジンを送って準備を進めていたロータスからの「事情が変わった。ホンダ・エンジンは使えない。悪しからず」との電報で、ホンダは、コンストラクターとして参戦を強いられた。1964年のF1GPは、5月10日のモナコGPが開幕戦だったが当然間に合わず、8月2日決勝のドイツGPにデビューすることになった。

右も左もわからず、国ごとに決まっていたナショナルカラーを決めるという雑事を含めて僅か7カ月。ホンダはRA271を第6戦ドイツGPのグリッドに並べた。電報で契約を反故にしてきたロータスの代表であり、テクニカルディレクターでもあったコリン・チャップマンを始め、2輪GPで破竹の勢いだったV12エンジンを横置きに積んだホンダが、どんなマシンなのか、F1界は注目した。

2輪GPでホンダの力を知るヨーロッパでは注目の的だった。

アメリカ・ホンダの推薦でデビューのドライバーとなったロニー・バックナムは、9分34秒300で、23台中の22番手。ポールポジションのジョン・サーティースのフェラーリの8分38秒400から、1分近く遅いタイムで、レースではクラッシュを喫し、完走14台中の13位とランクされた。

今と違って、参戦に義務けの規則がなかったこともあり、ホンダはこの年、このドイツの他に、イタリアGPとアメリカGPの合計3戦に出走、高速モンツァのイタリアGPでは、高らかなホンダ・サウンドを響かせて、予選10番手を記録したが、レースではいずれもリタイア。ホンダの長い航海が始まった。

トロロッソ・ホンダがそのドイツでどんなレースを見せてくれるのか。これまでとは違う角度からも期待が高まっている。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by Honda

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