トロロッソ・ホンダ、実は順調?!
ドイツGP初日、トロロッソ・ホンダは、フリー走行1で15位と18位、フリー走行2では、15-16番手。思うように走れず、苦労しているように見えていた。
ところが、トロロッソから届いたコメントは、違う展開だったことを現していた。金曜日は、思い思いのプログラムを進めるので、タイム比較は意味がない、とよく言われているが、まさに、ホッケンハイムのトロロッソ・ホンダは、その好例だった?
チーフレースエンジニアのジョナサン・エッドルズのコメントを紹介する。
「1年ぶりのドイツGPとホッケンハイム。帰ってきたのは素晴らしいことだ。ここはいつも非常に暑く、タイヤ選択も簡単ではない。今年も同じ状況だ」
「ホッケンハイムに、いくつかの新しいパーツを持ち込んだ。シャシーとPUの両方のサイドからのパフォーマンスをさらに上げるため、ピエール車でパフォーマンスアップデートを、フリー走行1と2で評価した」
◆新たな進化を期待できるパーツが投入された、ということだ。
「そのパフォーマンスは期待通りだった。 FP1でトラックが汚れ、温度はすでに高く、グリップレベルが低く、ドライバーも車のバランスに満足していなかったため、セッションの大半をドライバーに快適に感じさせるためのバランスを取ることを試した」
◆ガスリーは、フリー走行1で、“クルマが奇妙な動きをする。ストレートではバンプもあってふらつくし、コーナーでは立ち上がりでアンダーが出る”と訴えていたが、それは、新しいパーツを装着したからだ。そしてその調整をトライしていた。
「セッションの終わりに向けて、ブレンドン(ハートレイ)はエアロの組み合わせをトライし、ピエールはソフトタイヤでロングランを試した。我々はFP1で2セットのソフトタイヤを使った数少ないチームの1つだった」
◆要するに、“金曜日のタイムが我々の実力ではない”ということ。
土曜日の展開が楽しみになった。
[STINGER]山口正己
photo by Honda