トロロッソ・ホンダ陣営、レースに向けてほのかな期待
トロロッソ・ホンダは、またもや予選で回に沈んだ。二人ともQ1で敗退、18番手と20番手という屈辱的なポジションからスタートする。
それぞれ、金曜日の段階でのロングランのペースが悪くなかったことを予選後にコメントしているが、果たして。
ピエール・ガスリー(予選17位)
「雨が降ることを期待していたけれど、残念ながらそうならなかった。他のチームが改善していて、我々は望みとおりの進歩を遂げていないので、現時点ではかなり難しい。他のチームにつか付くためにに懸命に働く必要がある」
「チームが全力で働いていることを知っているが、それでもまだペースに苦しんでいる。Q2進出は簡単ではないと思っていたが、最終的に1/400秒で逃してしまった」
「でも、レースのペースは競争力があるので、明日のための良い戦略を見つけることができればと思う。あらゆる作戦が可能だ。もちろん、幸運も必要だけれど、可能な限り多くのポジションを上げるために全力を尽くしたい」
ブレンダン・ハートレー(予選18位)
「Q2に進出できなかったことに少しガッカリしている。比較的スムーズなセッションで、最初のラップはOKだったけれど、おそらく2周を走ったほうがトラックが改善していたと思う」
「今日のウルトラソフト・タイヤは、ペースがなかったけれど、ロングランのペースは、中団グループの中で最も速いクルマの1つだったので、かなりいいと思う」
ジョナサン・エッドルズ(チーフレースエンジニア)
「金曜日に確認していた弱点を改善するための変更を計画し、FP3でタイヤの使い方と予選の進め方を決めたかったが、残念ながらFP3は雨になっため、ドライのセットアップ・アイディアを確認することができなかった」
「雨はかなり強かったけど、予選の雨の可能性に備えて、クルマのバランスをチェックすることができた。マシンは正しい方向に向いていると思う。2台とも良いバランスを見つけ、ドライバーは予選を待ち焦がれていたけれど、残念ながら、今日は適切なペースがなかった。タイムシートからも、中団のタイムは非常に拮抗していて、10分の1秒が大きなポジションの違いになった」
「明日のレースは、金曜日に確認したロングランはかなり競争力があり、レースではどのタイヤも管理できていたので、ポジティブにならない理由はない」
「後方からスタートするので、追い越しが必要となり、それが簡単ではないとわかっているけれど、何かが起こる可能性がある。明日に備えて何をする必要があるか、今夜は戦略のすべてを見なければならない」
田辺豊治ホンダF1レーシング・テクニカルディレクター
「明日のレースではドライになるはずで、雨になったフリー走行3の1時間はあまり役に立たなかった。結果は失望しており、できるだけ早くパッケージ全体を改善するために努力する必要がある」
田辺豊治テクニカルディレクターだけは、予選結果だけでなく、全体をにらんだコメントをしているのが印象的。
[STINGER]山口正己
photo by Honda