F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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母国ドライバーに御難続き?!

ドイツGPでドイツ人のセバスチャン・フェッテルが終盤、トップからコースオフして25ポイントを失った。ハミルトン+メルセデスにシリーズポイントのリーダーを奪われ、コンストラクターズ・ポイントでもメルセデスの逆転を許した。

偶然、と言ってしまえばそれまでだが、このところ母国GPのドライバーが御難続きだ。

カナダGPではカナダ出身のランス・ストロール(ウィリアムズ)が、スタート直後にハートレー+トロロッソと絡んでクラッシュ/リタイア。フランスGPのスタートでは、フランス人のうちの二人、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とエスティバン・オコン(フォースインディア)が接触してレースを終え、イギリスGPのスタートでは、イギリスの英雄ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、ライコネン+フェラーリに追突されて大きく順位を落とし、そしてドイツでは、トップを快走していたドイツ人のセバスチャン・フェッテルがスピンした。

単なる偶然とは思えない。母国になると自然と力が入るからだ。セバスチャン・フェッテルは、予選でポールポジションを奪った後に、チーム無線で、「アドレナリン、アドレナリン」と興奮気味に叫んだ。いつも以上に脳内にアドレナリンが分泌されて集中できた結果のポールポジションだと。母国ファンの前でいいところを見せられたことが嬉しかったのだが、レースでは、らしくないウェット路面でオーバースピードからコースをはみ出してウォールに接触してレースを失った。

ハミルトンのイギリスGPは、ぶつけられたからしょうがない、という意見もあるけれど、ポールポジションからのスタートだった。スタートを失敗していなければ、あの位置にはいなかった。いつもと違うテンションが期待に反して空回りすることは往々にして起きる。

第二期ホンダF1時代、鈴鹿スペシャルという特製エンジンをホンダは鈴鹿の日本GPに送り込んだ。しかし、それがかならずしもいい方向にいくとは限らず、むしろ、反対の結果が多かったのも、同じようなことかもしれない。要するに、大切なのは平常心。いつもと同じ気分で臨むことだが、スタンドを埋めた母国の大声援を受ける立場からすると、それが簡単ではないことが理解できるけれど、レースの面白さは、高度になればなるほど、誰がみてもわかるような基本的なところできまることだ。

来週のハンガリーGPには、地元出身のドライバーはいない。さらに、ミッキーマウス・サーキットと呼ばれる屈曲したトリッキーなコースでは、がっぷり四つのレースが期待されている。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato

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