改めて、アロンソの凄さ
マクラーレン・ホンダの低迷で、特に日本のファンから嫌われてしまったようなフェルナンド・アロンソ。しかし、ドライバーとしてのポテンシャルは、衰えをみせるどころか、ますます磨きがかかっている。
2001年にミナルディ(現在のトロロッソ)からF1にデビューし、初年度こそ無得点だったが、1年飛ばして2003年にルノーで事実上の“デビュー”を果たして以降のチームメイトと比較すると、怪物ぶりが浮き彫りになる。
表は、アロンソとチームメイトとポイントを比較したものだが、2016年のマクラーレン・ホンダでのジェンソン・バトンを例外として、ことごとく相手を圧倒している。
2007年に1年だけルイス・ハミルトンとマクラーレンでコンビを組んだが、ロン・デニスの肝入りのハミルトンという状況にもかかわらず、同じ4勝を記録。シリーズ・ポイントも同点だった。
こうしてみると、マクラーレン・ホンダのていたらくに、「GP2エンジン!!」と叫びたくもなるのも無理もなかった?
今年も、随所で思わずうなる巧さと冷静さを見せているアロンソ。来年はレッドブルかフェラーリかと話題になっているけれど、タイトルを争えるマシンで闘ってほしい最右翼のスペイン人は、7月29日で37歳。絶頂期を保っているっているうちに、もう一花咲かせてほしい。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by McLaren