WECポルシェvsF1メルセデス?!
今週末の2018F1GP第13戦ベルギーGPは、前戦のハンガリーGPからほぼ1カ月のインターバルを挟んで行なわれる。勢力図に変化が期待されているところだが、もうひとつ、注目されていることがある。
4月9日に、ポルシェが、2017WECで活躍したマシンをベースに、919ハイブリッドEvoと呼ばれるアタックスペシャルで、F1のタイムを破った。ニール・ジャニが記録した1分41秒770は、2017年ベルギーGPの予選でルイス・ハミルトンがメルセデスで記録したポールポジションを0.783秒上回るものだった。
ちなみに、8月18日にシルバーストンで行なわれたWEC第3戦で、トヨタTS050 HYBRIDがポールポジションを奪ったが、3台平均のタイムは、1分36秒895。同じシルバーストンで行なわれた7月7日のイギリスGP予選のポールタイムは、ハミルトン+メルセデスの1分25秒892、14番手のトロロッソ・ホンダのガスリーは、1分28秒343だった。
さて、スパ-フランコルシャンと言えば雨がつきものだが、今週土曜日の予選で、F1マシンがどんなタイムを記録するのか。まずはトライ路面を祈りつつ、目標タイムは、919ハイブリッドEvoが記録した1分41秒770として注目したい。
[STINGER]山口正己
photo by PORSCH