F1後半戦を面白くするレーシング・ポイント・フォースインディア!!
F1イタリアGPでルイス・ハミルトンが勝ち、ドライバーズ・タイトル争いでハミルトンがセバスチャン・フェッテルに30ポイントの差をつけた。流れはハミルトン+メルセデスにありそうだが、まだまだ決まったわけではない。まだ1/3を残すシリーズの行方が気になるところだが、コンストラクターの中断の争いが興味深い流れになっている。注目はずばり、フォースインディアだ。
ベルギーGPを前に、消滅の危機からフォースインディアは蘇生した。名前はレーシング・ポイント・フォースインディアになったが、ピンクのカラーリンクグは変わらず、ポテンシャルは、スパ-フランコルシャンとモンツァという高速コースと相まって、むしろ高まったように見える。
エスティバン・オコンとセルジオ・ペレスは、スパで3-4番手グリッドからスタートして5-6位、モンツァでは、8/14番手からスタートし、グロジャン+ハースの失格もあったが6-7位。セカンドランナーのトップを確保し、ピンクのチームは、2戦合計で大量32点を加え、14戦合計でハースに1点差の合計75ポイントを計上した。
ただし、ベルギーGP以降は、フォースインディアではなく、“レーシング・ポイント・フォースインディア”。夏休み前の“フォースインディア”とは別のチームで、継続のためにはそこまでのポイントが剥奪されることが条件だった。結果として仕切り直しになったのだが、ベルギーとイタリアの2戦だけでトロロッソ・ホンダを抜いて7番手に着けた。
トロロッソ・ホンダにとって、これを逆転するのが残り7戦のテーマのひとつになるが、ピンクのチームへの期待は勝手に盛り上がり、現在、52点で20点差にいるシリーズポイント6番手のマクラーレンがターゲットという勝手な観方も存在している。
スパ-フランコルシャンは、車体も含めたトータルパッケージングに優れていることを要求するが、夏休み後の2連戦は、パワーの依存度が高いコースで、メルセデスを搭載するチームに有利なコースだった。とはいえ、チーム力とドライバーの能力も含めて、レーシング・ポイント・フォースインディアの総合力が、ゴタゴタの後でも低下していないことは証明された。
さて、レーシング・ポイント・フォースインディア、残り7戦でマクラーレンに追いつくのだろうか。マクラーレンのこの2戦のポイントは、ゼロだった。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by FORCEINDIA