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ホンダの新型パワーユニット“スペック3”の感触


ホンダが投入したスペック3は、スピードアップに効果ありが確認された。

2018F1GPの残り6戦の第16戦トルコで、ホンダはスペック3と呼ばれる2018年3世代目のパワーユニットをトロロッソに供給した。ここでの投入は、鈴鹿で投入してペナルティをもらうのではなく、ここでペナルティを消化して鈴鹿に臨むことと、2019年シーズン用の準備を美切る限り早くスタートさせたいというう二つの理由があった。まずは、いずれのテーマに向けても、初日の結果は良好な滑り出しとなった。

スペック3投入により、ピエール・ガスリーが、金曜日のフリー走行2で、8番手のタイムを記録した。8番手とは、別格の強さで安定して上位6位までを独占し続けている三強がいることから、セカンドグループの2番手ということになる。セカンドグループで前にいるのは、メルセデスを積むセルジオ・ペレスだけ。

ソチ・オートドロモが、パワーユニットがモノを言う長い直線部分を多く持つレイアウトであることから、ペレスのメルセデスとの僅か0.015秒差は褒められていい結果といっていい。

トロロッソのチーフレースエンジニアのジョナサン・エッドルズは、パワーユニット交換でグリッドダウンのペナルティを受けることがわかっていたことから、金曜日の走行をロングランに主眼を置いて行なったとコメントした。

「新しいPUで走るのは初めてだったので、性能を引き出すために必要な調整作業を完了し、FP2の終わりには良好な状態が確認できた。パワーユニットの側ではすべてがポジティブで、ホンダに感謝したい」とスペック3の導入を絶賛。

「コースがかなり埃で汚れていてグリップが低いので、FP1ではセッション終了までに完璧なバランスを取ることはできなかったけれど、トラックサイドとオペレーションルームで、エンジニアがFP1とFP2の間に集中して対応し、バランスとグリップの問題に対処するためのセットアップ変更をし、FP2をうまく走らせることができた。ウルトラソフトは神経質なので管理が必要だったが、全体的に良いポジションにある」と続けた。

また、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「2台とも更新されたパワーユニット(スペック3)を走らせた。これは、グリッドペナルティを受けることを意味している。今日の作業は、新たなパワーユニットの設定と比較検討を、STR13シャシーに適合する実際の走行で最適化することに焦点を合わせ、総合的には、好調な1日だった」と総括した。

田辺豊治TDは、マクラーレン・ホンダのホンダF1第二期時代も、BARから活動を引き継いだ第三期時代も、想定口にしないことで知られるエンジニアであり、最後の「好調な1日」というコメントから、自信を伺わせ、週末を期待させた。

[STINGER]山口正己
photo by Honda

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