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フェッテル+フェラーリ、崖っぷちから這い上がれるか

崖っぷちから這い上がれるか。

ロシアGPの予選でメルセデスがフロントローを占めた。2週間前のシンガポールの予選で、ルイス・ハミルトンが素晴しいアタックラップを見せたのをきっかけに、メルセデスは蘇ったようだ。ここ数戦、フェラーリの進境著しく、マシンポテンシャルはメルセデスを超えた、という観方が広がり始めていたが、シンガポールGPでハミルトンが見せた神掛かったドライビングに呼応したかのように、メルセデスが底力を発揮、ロシアGPの予選ではバルテリ・ボッタスがポールポジション、ハミルトンが2番手に続いてフェラーリを突き放した。

ロシアGPの予選でメルセデスに0.5秒の大差をつけられて3番手に甘んじたフェラーリのセバスチャン・フェッテルは、「メルセデスとの差には驚いたが、絶望するほどではない。予選で最後のセクターでミスをしたけれど、クルマはいい感じなので、レースに向けてはポジティブだよ」とコメントした。これが強がりか、本当のことかは、レースをスタートすれば明らかになる。

予選はバルテリ・ボッタスのものになったが、アタックラップの車載映像で、ボッタスが、アタックしているとは思えないほどゆったりとスムーズにドライビングしているように見えたのは、マシンが安定している証拠だ。

フロントローにメルセデスが並び、セカンドローからフェラーリが追う。2014年から始まったロシアGPは、これまでメルセデス以外のチームが勝ったことがないが、タイトルを争うハミルトンとフェッテルの間の40ポイントは、レースが終わった時にどうなっているだろうか。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by [STINGER]

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