フェラーリの御難?!
30回目を迎えた鈴鹿サーキットは、昨日までの白い空から一転、青空が広がり、最高気温は28度が予想されている。天気がよくなるのはありがたいけれど、ここで新たに、フェラーリの不運が予測される。
フェラーリは今回の鈴鹿に向けて、それぞれのドライバーに配られる13セットのうち、10戦とを最も柔らかいスーパーソフトに充てた。柔らかいタイヤで徹底的にメルセデスと闘う気概が伝わる選択だったが、エキセントリックすぎるという声もあった。まさにその声が当たってしまった。
フェラーリが二人のドライバーに選んだ組み合わせは、硬いミディアム1/中間のソフト2/柔らかいスーパーソフト10だったが、気温が高くなると、スーパーソフトは耐久力に難が出る。
対するメルセデスは、コンベンショナルに、ミディアム2/ソフト4/スーパーソフト7を選んでおり、ますます優位にレースをう進めることになる?
ちなみに、トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが2/3/8、ブレンダン・ハートレーは、1/4/8と、高温の気候に対して、若干の不安を残している。
不気味なのは、4/5/4と、まるで今回の気候を予測したような配分のマクラーレン。金曜日からレースセットだけを考えたプログラムを進めているようだったが、ブリヂストン出身の今井弘エンジニアの作戦がレースでどう出るか、注目してみたい。
さて、タイヤ交換1回が常套手段となっているF1で、フェラーリが柔らかいスーパーソフトを使い倒す数回ピットイン作戦? フェラーリに勝機が訪れることを祈りたい。
[STINGER]山口正己
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