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トロロッソ・ホンダの“敗因”

雨が絡んだ予選ではトロロッソ・ホンダの二人はいい仕事ができた。予選7番手でインタビューを受けるピエール・ガスリー。

トロロッソ・ホンダは、ホンダのお膝元の鈴鹿で、スペック3と呼ばれる新しいパワーユニットを投入し、予選で6番手と7番手を得て期待された。しかし、結果は11番手。それも、ゴール間際にサインツ+ルノーに抜かれて入賞を逃すという厳しい結末となった。

ざっとピエール・ガスリーのレースを振り返ると、以下のようになる。

スタートで、ハートレー+トロロッソの前に出たが、フェッテル+フェラーリに抜かれてポジション通りの7番手。この順位を護って最初のスティントを続け、28周目にピットインしてスーパーソフトからソフトに交換。ゴールまで走りきる作戦だった。

しかし、コースに戻った時点で順位は13番手まで後退。これはピットインのロスだけでなく、1スティント目が、ライバルであるはずのフォースインディアなどより劣っていたためだった。このため、もっと早めにピットに入れるべきだった、戦略の誤りではいか、という声が出た。

しかし、タイヤ交換後をみると、仮に早めにタイヤ交換をしたとしても、期待通りの結果が出せたかどうかは残念ながら疑わしい。ソフト・タイヤに換えたピエール・ガスリーは、ルクレール+ザウバーをパスしてスタンドの大声援を受け、さらに37周目のセクター1を、それまでの最速で走り、その周はトップのハミルトン+メルセデスより速いタイムを記録して期待を高め、サインツ+ルノーのピットインで10番手を確保して、入賞が期待された。しかし、残り3周のところで、サインツ+ルノーに逆転されて11番手でゴールとなった。

レース前の期待は、“順当に行けば6位以内、もしかすると表彰台”という見方もあったが、あえなく撃沈したかっこうだが、果たして、戦略が正しかったとして(そういう戦略があれば、の話だが)、トロロッソ・ホンダはもっといい結果を出せたのかを考えると、残念ながらそうではないことになりそうだ。

それは、土曜日と日曜日の気候の違いが大きかったからかもしれない。日曜日の決勝は最高気温29度という灼熱のコンディションの中で行なわれた。鈴鹿サーキットというコースが、1周走るのと、ロングランをすることに別の能力を要求する難しいサーキットであることに、高温という厳しさが加わった。

思えば去年の鈴鹿で、ホンダの長谷川祐介F1プロジェクト総責任者は、「鈴鹿サーキットという素晴しいコースを持っていることは、誇るべきことだけれど、それに苦しめられているという実に複雑な状況です」というニュアンスのコメントをしていた。

タイヤにとって厳しい条件を突きつける鈴鹿。ギリギリを攻めていくと、タイヤに厳しくなる、という側面が、今年もまたホンダ勢を襲った、ということになる。

予選でも、鈴鹿サーキットで好タイムを出すためには、パワーユニットも車体も、高いポテンシャルを要求するが、そのポジションをレースでも保つためには、もう一ランク上の競争力が必要、ということだ。

しかし、だとすると、次のアメリカGPは、深く曲がり込むコーナーや、路面状況からして、条件は比較的穏やかと言ってよく、トロロッソ・ホンダの成績に期待できるかもしれない。

さらにその後のメキシコGPは、メキシコ・シティという標高が高い特殊な条件のコースが舞台。1965年に、零戦で培った高高度のセッティングを活かし、V12のハイパワーを活かしたホンダが初優勝したその場所に、期待をつないでおきたくなった。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]

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