ニキ・ラウダ、退院
8月に肺移植手術を受けたメルセデスF1チームの会長として、ドライバーの相談役を務めていたニキ・ラウダが、入院先の病院を退院した。
まだしばらくリハビリが必要とされるが、グランプリのパドックでは、「復帰を待ちきれない」と、メルセデスF1チームの関係者を中心に待望の声が挙がっている。
ラウダは、1976年に、雨のドイツGPのレース中に乗っていたフェラーリ312T2が激しくトラッシュ、後続が突っ込んで炎に包まれる大事故に遭った。しかし、瀕死の重傷からわずか6週間でイタリアGPに復帰、予選5位からレースを4位で走りきり、不死鳥と呼ばれた。
ちなみに、その年の最終戦は、初めて日本でF1GPが行なわれたが、激しい雨の中で、スタート直後にマシンを降りている。
[STINGER]山口正己
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