レース戦略で入賞を狙うトロロッソ・ホンダ–2018F1GP第18戦メキシコGP予選のコメント
F1GP第19戦メキシコGPの予選は、トロロッソ・ホンダの2台にとって、燃焼しきれない状況となった。ピエール・ガスリーもブレンダン・ハートレーも、それぞれの事情でQ2止まり。レースで注目されるのは、雨の確立が高いこと。仮にドライだったとしても、“タイヤの消耗を抑えるための戦略が重要”という観点は変わらず、トロロッソ・ホンダのジョナサン・エドルズ・チーフレースエンジニアは、「明日のレース戦略の検討に時間を掛ける」とコメントして以下のように予選を分析した。
「昨夜の雨により午前のプラクティス3は低い路面温度の中、ウエットで予選を前にしたフリー走行3が始まりましたが、インターミディエイトタイヤで走るには乾きすぎ、ドライタイヤで走るには濡れすぎという状態だったので、前半はほとんど走りませんでした。良かった点としては昨日と違い、路面温度が低かっこと。そのお陰でマシンのスタビリティーとバランスが向上しました。金曜日にあまり走れなかったこともあり、ピエールはハイパーソフトタイヤを履いて走り、明日に向けてタイヤへの理解を深めることにしました。セクター1でのスリップストリームや前夜に行ったマシンのセッティング変更もあり、いい走りができました」
「ブレンドンは、1回目のアタックのアウトラップでバーチャルセーフティーカーに捕まってしまい、タイヤの温度を十分に上げられませんでしたし、2組目のタイヤではミスもしてしまいました。ピエールは予選のQ2では走らない予定でしたので、Q1で3組の新品のハイパーソフトタイヤを使いました。彼は力強い走りを見せましたが、中盤のセクターでトラフィックに捕まってしまい0.2秒はロスしてしまいました」
「ブレンドンは2組の新品のハイパーソフトタイヤを使いQ1で素晴らしい走りを見せましたが、残念ながらQ2ではいいタイムを出すことができませんでした。マシンの感触はよかったもののQ3進出を逃したことは残念です。決勝ではタイヤの消耗を抑えるための戦略が重要になるので、今夜は明日のレース戦略の検討に時間を掛けます」
STINGER
photo by TOROROSSO