ホンダもトロロッソも間違いなく進化している(ハートレー)
ブラジルGPの走行開始前日木曜日の会見で、トロロッソのブレンダン・ハートレーが、興味深いコメント。新人F1ドライバーとしての1年間と、ホンダのスペック3とトロロッソの車体の空力の進化を語った。
—-来年のことについて何か進展は?
ブレンドン・ハートレー(以下、ハートレー):今までと同じように、チームと一緒に残りのレースに集中していきます。状況はあまり変わっていないので、質問に応えるニュースはありません。
—-鈴鹿からの3戦中2戦でピエール(ガスリー)より前からスタートしていますが、今年、ドライバーとしてどのように改善しましたか?
ハートレー:いまでも間違いなく改善しています。28歳の古い新人なので、学ぶことがたくさんありました。WECのLMP1(ポルシェ919Hybridのこと)と類似点がたくさんあったけれど、学ぶべき新しいこともたくさんあった。特にタイヤや、フォーミュラワンの環境、レースのスタイル、それと、ドライバーとしてプレッシャーなどです。シーズンを通して、自分のアプローチを強化したと思います。ミスから学んで、ボクは間違いなく強くなったと思います。
エンジニアと協力して週末を最大限に活かすクルマのセットアップなど、たくさんの経験を積んだと思うし、シーズンの後半には強くなれた。予選は、ボクとピエールはほぼ並んでいて、彼がちょっと前にいたり、ボクが少し前だったり。レースは必ずしもうまくいっていないので、ポイント表が真実とは思わないですね。チームスポーツでもあることを忘れる人がいるけれど、F1は個人競技ではなくチームスポーツなので。
今シーズンが終わる前に、ザウバーよりも前にいくことがチームのテーマです(メキシコGPで、シリーズポイントをザウバーに抜かれている)。残り2戦はエキサイティングになると思います。メキシコGPのパワーユニットが古い仕様だったことを考えると、本当に良いペースでした。スタート直後にタイヤにフラットスポットを作ってしまっても、ポイント圏内を走れていましたから。新しいエンジンと新しい空力パッケージからどれくらいのパフォーマンスがあるのか、今週末に確認できると思います。残り2戦を楽しみにしています。
—-アップグレードしたホンダのパワーユニットは、どのくらいの改善がありますか?コックピットで実際に感じることができるものですか?
ハートレー:この質問に応えるのは、ちょっと簡単じゃないですね。F1マシンは非常に軽く、正確には分からないけれど非常に複雑なシステムで、1000馬力近くあって、理論的にはスロットルペダルを踏めばパワーが出るけれど、コースによってダウンフォースレベルが異なるし、例えばメキシコは、(高地のため)パワーの増減を感じるのは難しいですが、エンジニアやチームの意見やデータから、大きなステップがあることは間違いないと思います。
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週末が楽しみになった。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by formila1.com