アロンソ、シボレーでインディ500に参戦!!
モナコ、ルマン、インディのトリプルクラウンを目指すフェルナンド・アロンソが、2019年インディ500にシボレー・エンジンで参戦することになった。indycar.comが伝えたもの。
フェルナンド・アロンソは、2017年インディ500にアンドレッティ・オートスポートからインディ500にデビューしたが、エンジンはホンダだった。その後、F1でのホンダのパワーユニット不調に対して、マクラーレンの対応がスマートではなかったこともあり、ホンダ・エンジンの使用は無理と思われていたが、結果として大方の想像通り、シボレー・エンジン・ユーザーとして、参戦が決まった。
チームは、マクラーレンが独自に仕立てるが、これでアロンソは、チームとパワーユニットの両面でハンディを背負うことになったといえそうだ。
マクラーレンは、チームとしてインディ500の優勝経験を持っているが、今回のチーム作りは、ザック・ブラウンのレースのプロというよりファン・レベルのチャレンジに見え、厳しい闘いを勝ち抜くポテンシャルが懸念される状況が見え隠れしている。
また、マクラーレンは、シボレーの関係を、1960年代中盤にCAN-AMで大活躍した時のコンビネーションであることを掲げているが、時代も違えば、当時のCAN-AMでのマクラーレンの強さからして、勝利はエンジンではなく、マクラーレンM6~M8のシャシーの優秀性に負うところか大きかったことから、この経歴はほぼ無関係。そもそも、当時のCAN-AMレースは、いくつかの例外を除いて全車シボレーだった。
アロンソのチャレンジは、難易度を高めたといえそうだ。
[STINGER]山口正己
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