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モーターレーシングはますます“E化”にシフト

フォーミュラE開幕戦が終わった。勝ったのは、ポルトガル出身のダ・コスタ、FE初優勝。同時に、BMWワークスのデビュー・ウィンでもあった。

FEに参戦するメーカー系チームは、3つ存在した。ルノー、アウディ、ジャガーがそれだ。そこに今年、BMWとニッサンが加わった。BMWはアンドレッティ・オートスポートと、ニッサンはルノーの後を受ける形でe-DAMSとジョイントした。来年からはメルセデスとポルシェが参戦を表明し、アストンマーチンも参戦の可能性があり、ますます充実の方向だ。

日本のメーカーの腰が重いのにはいろいろ理由がありそうだが、ニッサンは、ルノーとの関係もあり、それ以前にノートeパワーを中心にEVを売りにしたいところから、ルノーからバトンを受けて参戦したのは自然の成り行きだったといえる。

今後、2030年限りで内燃機関の生産を中止すると表明しているドイツを中心に、ますます“E化”の傾向が強まってきた。

また、今年投入されたG2N2マシンは2020年間で使われ、その後は、ワンメイクではなく、各チームが自由にシャシーボディをデザインできることになるはずで、そうなったときに、初めて本当の意味でのモーターレーシングになるはずだ。

2040年代には、内燃機関自動車の発売が禁止される法案がヨーロッパで可決されている話もあり、善し悪しは別にして、いよいよ時代はE化にシフトアップしていることは間違いないところだ。

[STINGER]山口正己
photo by FORMULA-E

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