フェルスタッペンvsガスリー–限界を越えるタイプと越えないタイプ
F1ドライバーは二つに分類できる。成功するタイプと成功しないタイプ。
前者は、さらに二つに分けられる。限界を越えるタイプと越えないタイプ。越えないタイプの筆頭はフェルナンド・アロンソだが、越えるタイプはなんといってもマックス・フェルスタッペンだろう。
これまでの歴史をみると、F1のワールドチャンピオンで限界を越えないタイプとしては、ファン・マニュエル・ファンジオ、ジャック・ブラバム、ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、ネルソン・ピケ、そして、フェルナンド・アロンソなどが挙げられる。
逆に、限界を越えるタイプとしては、ヨッヘン・リント、ジェイムス・ハント、ナイジェル・マンセル、アイルトン・セナ、チャンピオンではないがジル・ヴィルヌーブ、そしてマックス・フェルスタッペン。ミハエル・シューマッハも実はここに入る。
2019年にフェルスタッペンとレッドブル・ホンダでコンビを組むピエール・ガスリーは、限界を越えないタイプ。当面は、レッドブルの先輩マックス・フェルスタッペンに分があるだろうが、ガスリーも、「勝負する」と自信のコメント。さてこの勝負、どちらに軍配が上がるのだろうか。
[STINGER]山口正己
photo by REDBULL