安定がレッドブル・ホンダ好成績の要–その2
(その1からつづく)
2018年シーズン、メルセデス/フェラーリ/レッドブルは“三強”と呼ばれ、トップ6は、特別なことがない限りこの3チーム6人の指定席だった。だが、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・フェッテル、マックス・フェルスタッペンの3人に限っても、完走率に大きな差があった。
ハミルトンは、トップ6に入れなかったレースが1回だけ、フェッテルが2回だけだったのに対して、フェルスタッペン+レッドブルは5レース。これには、アゼルバイジャンの“レッドブル同士討ち”や、他車との接触も含まれているが、フェルスタンペンは2016年には“成長”するはずで、となると、レッドブル・ホンダの問題はマシントラブルを回避することになる。
ただし、レッドブルのチームメイトだったダニエル・リカルドも、21戦中8戦でリタイアを喫しているが、そのうち、少なくとも3回はパワーユニットのトラブルが原因だった。
要するに、“三強”は、正確にいけば“二強+レッドブル”というのがここまでの勢力図だった。パワーユニットがホンダに変わることで、リタイアの可能性は格段に減るはずで、レッドブル・ホンダがめでたく三強入りすることが期待されている。
(その3につづく)
[STINGER]山口正己