新シリーズ・知ろうとF1劇場『Mr.愛すまん』vol.9
◆エンジンサプライヤーの意地と誇り?!
チームオーダーによって後味の悪い決着となったロシアGPですが、そんな中ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得して輝きを放ったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンでした。古いBスペックのパワーユニットに載せ替えたのにこの高パフォーマンスは、ルノーにとって皮肉なものです。
2015年にレッドブルは、悪態をついてルノーと決別宣言しながら、他のサプライヤーにそっぽを向かれるや、”TAG”を冠した別名ながら、ルノーを使い続けました。この時もルノーは心が広いなと思ったのですが、今シーズンも、ホンダへのスイッチ決定まで回答を待たされ、今回は最新Cスペックをダメ出しされ、よく我慢できるなと思います。こんなレッドブルに供給し続ける姿勢に、エンジンサプライヤーとしての意地と誇りを感じます。
来シーズン、ルノーに移籍するリカルドは、どんな気持ちでこのやりとりを見てるのでしょう。
illustration & comment by Hiroaki Okazaki
※『Mr.愛すまん』←思わずニヤつくクールな視点を届けます。
※シロウトとは“知ろうと”。STINGERは知ろうとする心の味方。