有名人コレクターのザック・ブラウン、“新車発表会はバレンタインデー!!”
マクラーレンは2019年にポジションを取り戻すために、2018年から準備を勧めてきた、と、チーム代表のザック・ブラウンは言っている。
ベネトンからマクラーレン、そしてフェラーリで活躍したパット・フライ、インディ500のウィナーでありホンダF1チームのスポーティングディレクターを務めたジル・ド・フェラン、そして、ザウバー、トロロッソでテクニカルディレクターを務めたジェイムス・キーをチームに誘い込んで“周到な準備”を勧めているという。
ファンのレベルで見れば、この3人は“有名人”であり、彼らと仕事ができるのは素晴しいと思うはずだ。しかし、この3人が最大限機能したとしても、メルセデスとフェラーリにはもちろん、レッドブル・ホンダや、下手をするとトロロッソ・ホンダにも、マクラーレンは太刀打ちできないだろう。3人のポテンシャルはそれぞれ過去の遺産であり、最新鋭のF1マシンを創るレベルには残念ながらない。
要するに、ザック・ブラウンはファンの域を出ていないと言わざるを得ない。そのザックさん、1月3日の正月早々に、新車の発表をバレンタインデーにしたことを嬉々として発表した。
話題作りとしては面白いけれど、マクラーレンが今やるべきは、そういうことなの? マクラーレンが、“F1 Quality”を理解したポジションに戻ってくるのは、いつのことだろ。
[STINGER]山口正己
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