フェルスタッペン、ペナルティでフォーミュラEを“視察”
マックス・フェルスタッペンが、先週土曜日にマラケシュで行なわれたフォーミュラE18/19第2戦の会場に姿を現した。しかし、これは、メルセデスのトト・ウルフ代表が訪れたのとは若干違うポジションでの訪問だった。
フェルスタッペンは、昨年の第20戦ブラジルGPで、エスティバン・オコンと接触して優勝を逸したが、その抗議のために、レース後にオコンを突き飛ばし、それを咎めたFIAが、「教育的で有益なアプローチ」のために“二日間の勤労奉仕活動”を言い渡した。その1日目を消化するのが今回、マラケシュを訪れた目的だった。
フェルスタッペンは、予選と決勝が行なわれた1月12日をフォーミュラEのオブザーバーとしてスチュワードと行動を共にした。
しかし、『罰』のはずの1日に対してマックス君は、「いつものレース場では、コクピットの中に座っているだけだけれど、反対側から見るのは興味深かった」と、反省よりもメリットがあったとコメントした。
「普通は、スチュワードと一緒に1日を過ごすなんてことはないからね。スチュワードが重要な決定を下すためにどんな仕事をしているのかを確認しておくことはいいことだ。時には決定が嬉しくないかもしれないけれど、それを実行する必要もある。車の中に座っているだけじゃなくて、いろんなことを経験するのは良いことだね。今日は、ボクに取って意義あるう日になったよ」
“勤労奉仕”はもう1日消化する必要があるが、それがいつ何になるのかは、未定。はっきりしているのは、マックス君のレースに挑む心構えは、たぶん、2日間を消化しても変わらないだろう、ということのようだ。
[STIGENR]大和 空/Sora Yamato
photo by REDBULL