【?DOCCI?】–応援するのはどっち? 前を走るのは、ホンダかマクラーレンか?
パワーユニットサプライヤーのホンダとコンストラクターのマクラーレンを比較するのもおかしな話だが、2017年まで、マクラーレンがやっきになって作り上げた“遺恨”から、日本のファンの脳内には、“ホンダvsマクラーレン”という図式か出来上がっている?!
2018年は、結果から観れば、マクラーレン・ルノーはシリーズ6位、トロロッソ・ホンダは9位と、マクラーレンに軍配が上がったのだが、イメージは完敗したようには見えない。それは、三つの理由による。
ひとつは、最上位がバーレーンのピエール・ガスリーの4位でトロロッソ・ホンダの方が上であること。二つ目は、マクラーレンのポイントのほとんどがフェルナンド・アロンソが稼いだもので、ドライバーの力によるところ大であること。
そして、2017年の“離婚前”のマクラーレン陣営の悪口憎音の連発。まるで離婚相手を責めているかのように、ザック・ブラウンからレースディレクターのエリック・ブーリエ、そしてフェルナンド・アロンソまでがホンダへの責任転嫁口撃を繰り返しただけでなく「ルノーに換わればトップクラスだ」と大風呂敷を広げ、それが実現しなかったからだ。
対するホンダ陣営は、悪口は一切言わずじっと堪えていた。結果として大言壮語のマクラーレンは、最高位が5位。科目に4位を奪ったトロロッソ・ホンダに比べて、余計なことを言ったことで自らのイメージを低くすることになった。
さて、2019年は、『マクラーレン・ルノー』vs『レッドブル・ホンダ+トロロッソ・ホンダ』ということになる。勝負はホンダ優位に見えるが、果たして、どんな結果になるのか。両陣営とも、本来ならトップ争いで決着を着けたいところだが、まずはメルセデスとフェラーリの次に来るのはどちらなのか。2月18日から始まるテストの結果が待たれる。
[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO & McLaren