ミナルディからトロロッソ、スチュワートからレッドブル?!
アルファロメオに名称変更したザウバーを含めて、2019年のF1GPには、昨年と同じ10チームが参戦する。今年も、メルセデスが主導権を握り、フェラーリが追う形になるのだろうか。
そして、ホンダのパワーユニットを積むレッドブルがどう絡んでくるのだろうか、さらに、他の7チームがどんなマシンを用意していくるのだろうか、興味は尽きないが、ここで、チームの歴史を振り返っておきたい。
まず、チャンピオン・チームのメルセデスは、元ホンダだったことは知られたところだ。ホンダが手を引いたことで、100億円をかけたと言われるブラックリーのファクトリーは、たったの1ポンドでロス・ブロウン率いるブロウンGPの手に渡り、ホンダ撤退の翌年にチャンピオン・チームになった。
そのブロウンは、挑戦初年度にいきなりタイトルを取ると、その年の11月にメルセデスに権利を譲渡してメルセデスGPが誕生した。さらに歴史をさかのぼると、ホンダの前はBAR(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)というたばこメーカーのチームでありた、さらにその前は、ティレルだった。6輪車でお馴染みのあのチームだ。
一方のフェラーリは、F1が現在の形になった1950年からF1GPに参戦し、スクーデリア・フェラーリF1(英語でフェラーリF1チーム)という名を一度も換えずに今年を迎えているが、2019年に参戦する10チームのうち、名称が変わっていないのは、フェラーリの他にマクラーレンとウィリアムズ、そして、2016年に登場したハースだけ。他のチームは、オーナーが替わったり、ビジネス的に売りに出されたりして、名前や体制を換えて2019年を迎えている。
10チームの遍歴を眺めていると、いろいろな思い出が蘇ってくる。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato