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発表一番乗りのトロロッソ・ホンダの優位性

ウェルカムプラザに2月4日まで展示されていたトロロッソ・ホンダ。

2月11日に、他に先駆けて新車を発表するのは、トロロッソ・ホンダだ。発表が早いということは、完成度が高い、という解釈もできる。

ファエンツァのチームが、幸先のいいスタートを切れるのには、簡単で明確な理由がある。それは、2019年のトロロッソ・ホンダが、2018年型のレッドブルを流用したマシンを使う、といわれているからだ。開発時間が圧倒的に短縮でき、だから真っ先に発表できる。

なんだ、中古か、とガッカリしたアナタに朗報だ。中古といっても、去年使ったマシンをリビルトして使うわけではない。簡単に言えば、実績を築いたレッドブルRB14の図面を使って、2019年型のトロロッソSTR14を仕立てる、ということだ。当然、レギュレーションに合致したマシンになる。

他が、最新鋭の思想を盛り込んだマシンになるのに対して、すでに実績のあるシャシーを使えるということは、新車にありがちなトラブルや熟成の時間が大幅に短縮できる、というメリットも生まれる。このメリット、意外に大きい。

特にシーズン序盤、他チームが新車の熟成を進めている間がチャンス。ブロウンGPが、コンベンショナルなマシンを投入して、序盤に大きなリードを築いて圧倒的強さでタイトルを奪った2009年と同じというわけにはいかないだろうが、早々にマシンを完成させて、余裕のシーズンインを迎えられそうなトロロッソ・ホンダが意外な活躍をしてくれるかもしれない。

[STINGER]山口正己
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