フェラーリの周辺が騒がしい?!
打倒メルセデスを旗印に2019年の準備を進めるスクーデリア・フェラーリF1の周辺が、騒がしくなっている。
◆アリバベーネが担任し、代りにビノットがやってきた。
◆チーム名としてタイトルに“ミッション・ウィノウ”が冠された。
“ミッション・ウィノウ”は、フィリップモリスが標榜するプロジェクトの名前。たばこの銘柄ではないけれど、タバコ広告に違反するのではないか、とオーストラリアGPの主催者から疑義が提出された。
実はこの一連の動き、じんわりとつながっている。というのは、アリバベーネは、元フィリップモリス本社の営業担当だった人物だからだ。
フィリップモリスといえば、マールボロを思い出す。1970年にはいった頃から多額な資金を提供し、F1に貢献していたが、嫌煙運動の広がりから広告が禁止され、以後、表舞台から姿を消していた、ように見えていた、もしくは見せていた?
実は、ロゴや名称は出てきていなかったが、マールボロのイメージをダイレクトに感じさせる白と赤の“M形カラー”や、白赤のストライプとしてフェラーリのボディを彩っていた“実績”がある。去年のシーズン終盤からエンジンカウルに“ミッション・ウィノウ”のロゴが描かれてていたが、2019年シーズンは、『スクーデリア・フェラーリF1ミッション・ウィノウ』チームと、名に堂々と登場、これが物議を醸している。
さてフェラーリ、どんな対応策を講じてくるのか、楽しみではある。
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI