ルノーで新たな仕事をスタートしたダニエル・リカルド
ルノーの新車発表会で初仕事を終えたダニエル・リカルド。去年8月の、レッドブルからルノーへの移籍のニュースに人々は驚き、物議を醸した。一見すると、格下のチームへのステップダウンに見えたからだ。
しかし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの確執や、度重なるトラブルに耐えきれなかった、という理由の他に、ルノーのポテンシャルアップへの期待もあったはずだ。
12日のRS19の発表を受け、リカルドは、「新しいレースカーが発表され、新しいシーズンが始まることにワクワクしている」と、Formulaone.comにコメントした。
「2019年は新しいクルマと新しいチームに移り、違った気分で走ることになって、学ぶべきことがたくさんある。新しいステアリングホイールを理解し、新しいシート座り、新しいエンジニアと話をする総てのプロセスがエキサイティングだよ」
トラブル続きでフラストレーションのたまる2018シーズンは、むしろそのトラブルで、ドライバーとして成長できた、とリカルドはプラス思考で捉えていた。そして、必要なのは変化だった。
「イライラもしたけれど、2018年に学んだすべてで成熟し、2019年のボクが進化したバージョンになっていることを期待したいね。多くのことにプラスのプレッシャーと期待を感じさせてくれていて、とても楽しみだよ」
「もちろん、RS19がグリッドで最速のクルマになってほしい。エンジンも進化して、チームのモチベーションが維持できているから、走るのがとても楽しみ。ニコ(フルケンベルグ)と、ステップアップのために本当に良いコンビネーションを組めると思う。ルノーは、2016年以降、目覚ましい進歩を遂げて、さらに成長し続けているので、安心できる。表彰台に黄色を乗せるために、この流れに参加したいと思っている」
間違いないのは、ルノーとリカルドが新しい時代を作りそう、ということだ。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by RENAULT