F1合同テストで見えたもの–ホンダ・パワーに高まる期待
4日間のスケジュールで行なわれたF1合同テストで、2019年の勢力図の一端が見えた。スピードでみると、昨年の三強に、ルノーとトロロッソ・ホンダが加わり、予選は面白い展開になりそうだ。
特にシーズン序盤は、【STINGER】が予測していた通り、コンベンショナルな思想で仕上がったトロロッソ・ホンダが、一発も速く、トラブルなくロングランもこなしてレースをかき回すダークホースの役目を果しそうな流れが見えた。
また、3年前から“5年計画”を思わせているルノーが、優勝経験者のダニエル・リカルドを加え、仕上げに向けて着実な戦力アップを証明するスピードを見せていることにも注目しておきたい。
さらに、ザウバーがハンドリングを行なうアルファロメオが、キミ・ライコネンの加入に合せて力を増し、これらもダークホースとしてシーズンを面白くしてくれそうだ。
最終日にフェラーリが平凡なタイムに終わっているが、こちらもレッドブル・ホンダと同じく、ミディアムタイヤでの走行を行ない、速さを隠している。
1回目の合同テストで、ハミルトン+メルセデスとレッドブル・ホンダ、そしてフェラーリが本当の速さを見せていないことから、ホンダ・パワーの躍進を中心に、26日から始まる2回目のテストで、どんな流れになるのか、興味は尽きない。
[STINGER]山口正己
photo by Thanfs to all F1 teams