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もしも全員が同じタイヤを履いていたら?!–F1合同テスト仮想比較

フェラーリとホンダが上位にくる?!

カタルーニャ・サーキットで4日間のテストが終了した。4日間トータルの最速は、ルノーのニコ・フルケンベルグで、上位7台が1分17秒台を記録した。

ただし、それぞれのチームは思い思いのプログラムで進むテストであり、条件は同一ではなく単純なタイム比較は、勢力図を誤って認識させるかもしれない。特にタイヤがタイムに与える影響は大きい。

そこで、仮に、全員が同じタイヤを履いていたらどうなるかを仮想してみると、興味深い結果になった。

◆フェラーリ/ホンダ・パワーが一躍上位に!!
今年ピレリは、5種類のタイヤを用意している。レース時には、その中から3種類がピックアップされて供給されるが、テストでは5種類総てが用意され、チームはその中から自由にタイヤを選択してテストを重ねた。

結果的にテストで使われたのは、C2、C3、C4、C5の4種類右にいくほど柔らかくなるが、それぞれのタイヤは、概ね以下のようなラップタイムの差があるとされ、それぞれのタイヤのタイム差は、以下のように想定された。

C2

-0.1秒
C3

-0.6秒
C4

-0.6秒
C5

たとえば、中間のC3タイヤで記録したタイムは、C5タイヤを装着したとすると、0.6+0.6=1.2秒速く走れることになる。

これを、それぞれのドライバーの4日間のトータルタイムに当てはめると、表のような興味深い結果になった。

最も顕著なのが、フェラーリのパワーユニットを搭載する本家フェラーリと、ハース、そしてアルファロメオが上位に躍進することだ。フェラーリ勢は、初日から好タイムを連発していたが、それが反映されたことになる。

また、ホンダを搭載するトロロッソ・ホンダとレッドブル・ホンダが同じようなタイムに並んでいることも面白い。

もちろん、タイヤの違いを代入しただけで総てが判断できるわけではないが、本来の力う想像するのも面白い。

[STINGER]山口正己
photo by FERRARI

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