レッドブル・ホンダのフロントウィングが“怪しい”
2019年の新車によるテストで見えたことがいくつかある。真っ先に注目されたのは、厳しく規則規制されたフロントウィングだ。幅が1800mmから2000mmに増やされ、高さが20mm高められているが、基本的にフラップの規制は厳しく、できることといえば、フラップの形だけに限定されている。
中でも最も“工夫”がみえたのはフェラーリSF90。左右のフラップは、内側を盛り上げ、外に行くほど4枚のフラップの間隔が狭くなっている。
もちろん、これだけがテストが好調だった理由ではないが、ここで気になるのが、レッドブルRB15が何の変哲もないことだ。あの鬼才アドリアン・ニューウェイが手がけているのに、なにもないはずがない。要するに、ニューウェイは、何かを隠しているに違いない?!
呑んでいる時の温和な顔と、真剣になったときのニューウェイの表情の差がどう現れるのか、これは楽しみ!!
[STINGER]山口正己
photo by REDBULL / FERRARI