“たった3/1000秒差”だがフェラーリが最強だ!!
8日間の合同テストが終わった。最終日の結果は、フェッテル+フェラーリ-ハミルトン+メルセデスの順だったが、ふたりの差はたった3/1000秒だった。
この結果に補足しなければならないのは、フェッテル+フェラーリが、些細な電気系統のトラブルが見つかって、終盤1時間ほどを走らずに店仕舞いしたことだ。多くのドライバーがアタックモードで走った終盤に、フェッテル+フェラーリがもう一度アタックしていたら、結果は別の物になった可能性がある。少なくとも、タイム差はもっと広がったと考えられる。つまり、フェラーリは、ポケットにマージンを持っている、ということだ。
レッドブル・ホンダのビエール・ガスリーは、フェラーリの速さに脱帽しつつ、メルセデスとはいい勝負ができると言っている。今年から、アリバベーネに代わってスクーデリア・フェラーリを率いるマティアス・ビノットは、その事実に浮足立つことなく、「まだまだやることは山積みだ」と、フェラーリらしくない(?!)コメントを届けている。
シーズン開幕に向けて、フェラーリがさらに褌を締め、そこにメルセデスが追いつくための時間は10日敷かない。王者メルセデスがどう闘いを挑むのか、開幕まで、彼らは想像を絶する多忙な2週間を過ごすことになりそうだ。
[STINGER]山口正己
photo by FERRARI