最後を締めくくったフェラーリvsメルセデス–F1合同テスト終了
2月18日から、インターバルを挟んで8日間で行なわれたF1合同テストが終わった。
最終日は、フェラーリとメルセデスがごく僅差で1-2を固めた。トップのフェッテル+フェラーリとハミルトン+メルセデスとの差は、3/1000秒!!
2台の差もだが、さらに驚くべきは、トップ9が1.5秒以内にひしめいたことだった。昨年、同じ会場で行なわれたスペインGPでは、トップのハミルトン+メルセデスから1.5秒は、6位まで。今回の9位、というのは、9チームの意味で、つまりは18位までが1.5秒差にひしめいているということであり、2019年シーズンが、それだけ激しい闘いが約束されることが明らかになった。
トップタイムを記録したフェッテル+フェラーリは、1時間を残して、電気系統のトラブルが発見され、修復の時間が取れないことから、セッションを切り上げていた。対するメルセデスは、この日もトラブルらしいトラブルもなく、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンの二人で113周を走り込んだ。
最終日は、100周を越えるチームが多く、10チーム中7チームが100周超を記録したのも特筆すべきだった。
ホンダ・パワー勢は、トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアトの手で順調にセッションを消化したが、昨日、ピエール・ガスリーがスピンからマシン後部をバリアにクラッシュして痛手を受けたレッドブル・ホンダは、その修復でセッションの最初の30分を失ったが、すぐにペースを取り戻し、期待が集まった。
しかし、マックス・フェルスタッペンが29周を消化したところで、「ギヤボックスのトラブルが発生し、その検証を全力で行なう」とチームは発表。夕方までの復帰をめざしていたが、結局そのまま走れずしまいで、開幕戦に向けて不安を残すテスト最終日となった。
2019F1GP開幕戦は、3月17日決勝のオーストラリアGP。3月15日金曜日に走り出すまで、規則で走行はできない。8日間のデータを元に、各チームがどんなレースを見せるのか、期待と不安が入り交じったままで2週間を待つことになった。
[STINGER]山口正己
photo by Circult Catarunia