期待高まるトロロッソ・ホンダ!!
トロロッソ・ホンダは、F1合同テスト最終日に、ダニール・クビアトの手で131周を消化、ベストタイムは1分16秒898の5番手で締めくくり、8日間の総てを上位でまとめてみせ、ギヤボックスの解析に時間を奪われたレッドブル・ホンダに比べて、大きなトラブルもなく充実した最終日で開幕戦を向かえることになった。
20馬力のパワーアップを実現したというホンダRA618Hが、去年までに比べて、はじけるようなエキゾーストノートを響かせていることも注目を集めた。パワーと音の関係が見直されたことで、ホンダ・パワーは確実にステップアップしたことを思わせた。
トロロッソ・ホンダSTR14は、昨年、成功したレッドブルRB14のテクノロジーを踏襲してデザインされたことで、コンベンショナルな作りに期待が集まっていた。特にシーズン序盤はトップチームが熟成に時間がかかっている中で、完成度の高さで有利な闘いができると見られていたが、またにその通りの展開でテストが進んだ。
逆に、その新しいテクノロジーを盛り込んだレッドブル・ホンダがトラブルを持ったままでテストを終えたことに不安は残るが、それは産みの苦しみとも解釈できる。
開幕戦でホンダ・パワーがどう炸裂するか、決戦の日を待ちたい。
[STINGER]山口正己
photo by TOROROSSO