1966ブラバム、2009ブロウン、2019トロロッソ?!
トロロッソ・ホンダが好調なテストを終え、開幕戦に期待が集まっている。formulaone.comは、合同テストでのランキングを予測し、10チームの力関係を以下のように発表した。
1. フェラーリ
2. メルセデス
3. ルノー
4. レッドブル
5. ハース
6. トロロッソ
7. アルファロメオ
8. マクラーレン
9. レーシング・ポイント
10. ウィリアムズ
大方の想像は同じところに落ち着きそうだが、【STINGER】のトロロッソ・ホンダへの期待値はもう少し上になる。理由は、目標設定と完成度の高さだ。
10チーム中の6位ということは、各チーム2台ずつなので、予選でQ3に進出できないことになるが、トロロッソ・ホンダはQ3入りが期待できる。特に、安定性の高いアレキサンダー・アルボンに注目で、そうなると、先輩のダニール・クビアトも集中力にムチが入りそうだ。
歴史的に、同じようなことが何度か起きている。新しいところでは2009年のブロウンGP、もうひとつは、1966年のブラバムだ。
1966年は、1500ccから3000ccに以降した初年度に、競争力が明らかに劣るけれど熟成済みの2500ccクライマックス・エンジンを使ったことが、ブラバムのタイトルの決め手になった。
同じことが起きるほどF1は甘くないけれど、コンベンショナルなマシンが、シーズン序盤に力を見せるのは、間違いないところだ。
あとは、トロロッソが、そうしたポジションに緊張してミスをしないこと。もちろん、兄貴分のレッドブルは、フェラーリに続いて、セカンドローを争う力を期待しつつ、開幕戦を待ちたい。
[STINGER]山口正己
photo by formula.one